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家族に迎えた小さな生命が
幸せに暮らすために

o3careとは

オースリーケア

すわりかわり ... おかえりぃ〜

'お'3つで オースリー!

創業の経緯

オースリーケアは2024年12月に夫婦で創業いたしました。
創業に至った経緯や想い、これまで出会った子犬たちのことなどを通じ、私たちがペットに対してどのような想いでお世話に携わっていくのかを知ってもらえればとコラムにしました。
不定期更新となりますが、お時間のある時に目を通していただければ幸いです。

少し天然娘?私たち夫婦を変えたクララとの出会い

初めて我が家に迎えたトイプードルの女の子・クララとの出会いは知人からの譲り受けで、生後2ヶ月で迎え入れ、何もわからない状態からスタートし、クララの両親犬とその育ての親の方には随分とお世話になりました。
私は、結婚前にビーグル犬を飼っていた経験もありましたが、室内犬で赤ちゃんの飼育経験はゼロ。とにかく本を読み漁りネットでいろんな情報を調べていました。 夫は犬や猫の他にもリスや野生のウズラ?なども飼っていたことがあるらしいのですが、「犬がカリカリなんて食べんの?味噌汁ご飯でいいんじゃないの?」的な昭和マインド全開状態で最初は大変でした。。
ですが、初めての子犬ということもあり溺愛し、訪れる友人たちと共に賑やかなクララ中心の生活がスタートしました。

そもそもクララと命名したのは、親元ではおとなしく弱々しい気弱な女の子に見えたからで、我が家に来てからのクララっぽさはたった3日間で終了!猫をかぶっていただけで普通にお転婆な元気な女の子でした。
後に迎えたアイビーと比べると、少し賢さで劣っている気もしましたが、従順で素直でとても良い子でした。

クララにはたくさんの人たちと出会う機会を与えることができ、訪れる人だけでなく電車で車でいろんなところに連れて行った結果、社会性という点では幼犬期に満点の教育ができた気がしています。
フリスビーが大好きで、投げては持って帰ってくる遊びはこちらが疲れてやめるまで続けてましたね。遊んで欲しい時にはフリスビーを咥えて夫のところに持っていき催促していました。

そんなクララは9歳まで避妊手術をしていませんでした。
将来的にパートナーを見つけ出産させることも検討していたためです。結果として、妹・アイビーを迎えたことにより出産計画は取りやめになったのですが、想像妊娠のような兆候もあり、母乳が出たりぬいぐるみを我が子に見立てて威嚇したりと、この時期に獣医師に避妊手術の相談を始めていました。
ある日お腹の調子が悪いようなのでエコー検査をした結果、偶然にも子宮に腫瘍が見つかり、9歳で避妊手術をしました。その後の性格変化などが心配されましたが、術後も特に問題なく元気に何事もなかったかのように過ごしていました。

皮膚病を患っていたために定期的に診察を受けていたのですが、11歳を過ぎた頃に「心音に雑音が混じっている」と言われ、 その後の診察でも「だんだん音が大きくなっている」「心臓病を患っている可能性がある」と言われ、精密検査へ。 結果、僧帽弁閉鎖不全症と診断され、投薬治療を勧められました。

投薬しなかった場合、余命半年〜1年程度、吐血する可能性もあり苦しんで最後を迎える可能性がある

想像もしなかったクララとの別れが近いこと、いつまでも続くと思っていたクララとの生活、いろんな想いが交錯しすぐに投薬を開始したくて夫に状況を説明しました。 夫は、

治療のための医学はありがたい人類の進歩、延命は本人が希望しない限り残される家族のエゴであり不要

という考えを持っていて、懇意にしていただいていた獣医師のところへ詳細を聞きに出向きました。当然投薬を勧められましたが、回答を保留し私との話し合いになりました。

夫は、

クララに長生きしてもらいたい気持ちは同じ。だが、クララはあんなに薬を飲むのが嫌いなのにそれを何年も強いられて幸せな最後を迎えられるのか?ホントにそう思うかい?

心臓病の薬は一度飲み始めると欠かさず毎日飲まないといけない薬で、確かに薬を飲むことが大嫌いなクララにはこの先何ヶ月何年も毎日苦痛の時間が訪れることになるわけです。それを見越しての考えで、

人間ですら今日も明日も苦痛が待っている毎日であれば生きる気力は失っていく。それがあの純粋なクララならどうだろう。もしかしたら投薬で寿命を縮めてしまうかもしれないとは考えないのか?

と言われどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。
夫の方針は、

薬は飲ませない。クララが明日を楽しみに、明日も生きていたい、と思う生活をこれまで以上に頑張って続ける。食事は療法食のドライフードだけではなく、これまで与えてこなかったクララが喜びそうな食事にしてあげよう。散歩も行きたがれば可能な限り連れて行こう。苦しそうなら抱っこしたままで公園を歩くだけでもいいと思う。自然の匂いを嗅がせて太陽を浴びさせよう。その上で最後まで責任持って見守ろう。

思い出したのですが、クララを迎える際に決めたことがあり、「人間の生活が第一でペット第一主義にはならないこと。」 という取り決めがありました。ですが、この瞬間からこの取り決めはいったん取りやめてクララ第一主義で生活しようということになりました。

結論として、実は私は完全には納得していませんでしたが、夫に従うことにし、薬を飲ませることを選択せず生活することに。
スーパーでは、人間の食事よりもクララのご飯のトッピングを選ぶことにばかり頭がいってしまってたりもしました。

そしてこの頃どうやら耳が聞こえなくなってしまったようで、突然立ちつくしたりもするようになっていました。私は心配でたまりませんでしたが、クララは徐々にアイビーの行動を見て行動するようになり、帰宅時に真っ先に出迎えてくれてたクララはアイビーからワンテンポ遅れて出迎えてくれるように。さらに音のない世界で熟睡できて満足そうにケロっとしていて、生命ってすごいなと感じました。

そして2022年のクリスマスイブの夜、発作のような症状で倒れてしまいました。約2日間横たわったままで、二人とも覚悟をして看病していました。苦しそうで横たわったままでしたがまだ息はあったので、夫が30分おきにシリンジで水や栄養ドリンクを飲ませ、酸素スプレーでの吸入を徹夜で行ない、この対応が良かったと思っています。私だけだったらこのような対応はできなかったでしょう。
そんな2日目の夜にアイビーが枕元の天井に向かって突然吠え始め、え?と思いましたが、その後クララは目を開けよろよろと立ち上がり、翌日には何事もなかったように回復していました。なんとも信じられない話ですが、私たちにはアイビーがお迎えはまだまだだよ!と追い払ったとしか思えませんでした。

そこから年を越し暖かくなって来始めたころ、散歩には行きたくても歩けなくなり、カートに乗ったまま風の匂いを嗅ぎ太陽の光を浴びて、まだ怖くて散歩ができない3女・フィグを見守りながら、最後の桜との写真を撮ったりもしました。

そして2023年3月25日土曜日のお昼前、朝も元気に起きてきてご飯も食べたクララはキッチンに向かう私を追いかけようとして倒れ、そのまま息を引き取りました。
この選択がクララにとって良かったのかどうかはわかりません。ですが、余命半年から1年といわれてから約3年半も生き存え、 私たち二人ともが在宅時に見守られながら最後を迎えたクララは、たくさんの楽しい思い出と共に旅立っていき、きっと幸せだったと思います。

不定期更新で順次追加していきます